平成28年10月26日(水)~27日(木)、TJK箱根の森において、第118回健康教室を開催しました。今回は宿泊型で、1日目はコミュニケーションアドバイザーの牛窪万里子氏を講師にお招きし、『自己実現のためのコミュニケーション法』についてご講演いただきました。2日目は、ヘルスケア・トレーナーの砂田真弓氏に『ストレス対処に役立つリラクゼーション』をテーマにご講演いただいたほか、TJK職員の指導による実技体験を行いました。その様子をレポートします。
講師 笠原千秋氏(TJK健康運動指導士)
身体活動には、運動と生活活動の2種類があります。速歩、ジョギング、水泳、テニス、エアロビクスといったいわゆる運動に対し、生活活動とは、通勤や家事など、ふだんの生活の中で体を動かすことをいいます。
運動には、さまざまな生活習慣病を予防・改善する効果があります。それ以外にも、気分転換やストレス発散といった心理的効果、心肺機能や体力の向上、筋肉量減少や委縮・骨粗しょう症の予防といった効果も期待できます。
運動の種類としては、有酸素運動(ウオーキング、マラソン、エアロビクス、水泳など)、筋力運動(腹筋運動、マシントレーニング、ダンベルなど)、柔軟運動(ストレッチ)の3つに大きく分けられます。それぞれに目的や効果が異なるため、3種類の運動をバランスよく行うのが理想的です。
生活習慣病を予防・改善するために、何をどれくらい行えばよいのかをまとめたのが以下の表です。
<生活習慣病予防・改善のための運動の目標>
頻度 | できれば毎日、少なくとも週に3~5回 |
---|---|
量 | 20~60分 |
強度 | 中等度(ややきついと感じるくらい) |
種類 | 全身を使った有酸素運動 |
ただし、運動の必要量は、個人の基礎体力や年齢、体重、健康状態によって異なりますので、まずはご自身に合った運動の種目や強度、頻度、時間を探しながら行ってください。
有酸素運動にもいろいろありますが、中でも一番手軽にできる運動としておすすめなのが、ウオーキングです。いつでもどこでもできる、一人でも仲間と一緒でもできる、自身の体力に合わせて調整できる、お金がかからない、などたくさんのメリットがあります。
下のイラストは、理想的なウオーキングフォームです。
ウオーキングのポイント
このようなフォームで歩くことを意識すると、より高い効果が期待できます。ただし、いきなりこの通りにやろうとすると体に負担がかかってしまうので、一つずつできるところから意識して歩くようにし、徐々に理想のフォームに近づけていくようにしてください。
運動をする際には、必ずウオーミングアップとクーリングダウンを行うことが大切です。また、ご自身に合った運動を選んで行うようにしてください。そして、事前に体の状態を必ずチェックすることも重要です。もし、少しでも調子が悪かったり、気になる症状がある場合は、けっして無理をせず、思い切って運動を中止してください。
ひと通りの説明を受けた後、「彫刻の森美術館」へと移動し、ウオーキングの実践を行いました。その際、理想のウオーキングフォームの中から1つポイントを決め、それを意識しながら歩くようにとのアドバイスがありました。
参加者のみなさんはアドバイスを参考に、さまざまな屋外彫刻を鑑賞しながらウオーキングを楽しんでいらっしゃいました。
「運動は楽しく行わないと続かないので、ご自身が楽しくできるものを見つけて、ぜひチャレンジしてみてください」と笠原さん。これを機に、一人でも多くの方が運動を習慣にして、健康に役立てていただけたらと思います。
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