情報サービス産業は、その業務の特性から労働集約的な性格の強い業態でした。そのため社員の健康管理問題は各企業の一大関心事で、昭和40年頃から、業界における健康保険組合設立について、各企業とも強い要望を持っていたところ、日本電子計算機株式会社(取締役社長中島征帆氏)が音頭を取り、業界を網羅する総合健保組合設立を呼びかけました。
これを契機に、昭和47年9月13日および11月2日開催の「設立準備世話人会設置準備会」を経て、同年11月13日「第1回東京情報産業健康保険組合(仮称)設立準備世話人会」が正式に発足、その後、約3年間にわたる慎重な調査検討等を経て、昭和50年10月1日「東京都情報処理産業健康保険組合」の名の下、正式認可され設立されました。
「設立準備世話人会」設置の準備会
出席団体・会社
- ㈳ 日本電子工業振興協会
- ㈶日本情報処理開発センター
- ㈶情報処理研修センター
- ㈳ソフトウェア産業振興協会
- ㈳日本情報センター協会
- 日本オプティマム・システムズ㈱
- 日本電子計算機㈱
※名称は当時の名称です。
設立準備世話人会
昭和47年9月13日
- 組合設立に必要な被保険者数と組合設立単位
- 組合設立後の財政見通し
- 組合健保のメリット
- 組合設立後の保険事務
- 組合の対象範囲 ほか
昭和47年11月2日
設立準備世話人会の構成(総合組合設立の検知と運営を円滑に進める観点より幅広く選定することとし、選出の12名で構成する)
昭和47年11月13日 「第1回設立準備世話人会」
議事(次の事項につき審議了承された)
- 本世話人会を開催することになった経緯並びに現在までの調査等について
- 本世話人会の性格、検討事項、基礎調査の実施等について
- 組合の対象範囲と組合の名称について
昭和50年2月3日 「第2回設立準備世話人会」
議事(次の事項につき審議了承された)
- 経過と現状報告について
- 今後のスケジュールと進め方等について
- 設立代表会社について
昭和50年8月6日 「第3回設立準備世話人会」
議事(次の事項につき審議了承された)
- 第2回世話人会以後の経過と現状について
- 設立認可時期と内申請の提出について
- レセプト調査の結果について
- レセプト調査委託費の分担、集金方法について
- 今後の体制等について
昭和50年8月29日 「第4回設立準備世話人会」
議事(次の事項につき審議了承された)
- 第3回世話人会以降の経過と現状について
- 組合の正式名称について
- 組合事務所の決定について
- 本申請の内容について
- 組合会議員(選定議員15人、互選議員15人)候補者の選定基準について
- 当初の運営資金の手当てについて
- 参加事業所に対する説明会の開催等について
昭和50年10月14日 「第5回設立準備世話人会」
議事(次の事項につき審議了承された)
- 第4回世話人会以降の経過と現状について
- 組合運営資金と事務所開設費の一時借入について
- 組合会議員、理事、検査委員の選定と確認について
- 10月1日以降の経過と今後の予定等について